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PR第2世代に課せられる兵役制度の特徴とは?

PRの申請のデメリットによく挙げられるのが、National Service通称NSです。

徴兵対象になる子供を申請に含めるかどうかは、多くの申請者にとって悩みどころ。

シンガポールの兵役って、よく聞くけど一体どんなシステムなのかは「?」ですよね。概要をまとめてみました。



PRの主申請者は徴兵対象にはならない

PR承認時に申請に含まれている息子は徴兵対象になりますが、主申請者は対象にはなりません。これはPRになった多くの方、特に30代40代の申請者は2年間の兵役には適さないこと、またそれまでPRとしてのメリットを享受していないという考えに基づいています。第2世代が徴兵対象になる理由は、子供時代にPRになった場合、兵役までにPRとして経済的・社会的メリットを十分享受していることが挙げられています。


開始時期

一般的には18歳から開始ですが、親の同意があれば16歳から参加することができます。学業など正当な理由が認められれば開始を延期することもできます。


処罰

正当な理由なく兵役を免れようとした場合は、3年以下の禁錮またはSGD10,000 以下の罰金、もしくはその両方が課せられます。シンガポール人に対しても厳しく適用されていて、2023年には懲役延期の手続きを行わず、カナダで就学し、卒業後現地で働いていたシンガポール人が逮捕、収監されています。処罰の統計は通常発表されませんが、2018年に発表された資料によると過去10年間で年間平均350件の兵役不参加があり、そのうち約3分の1が処罰の対象となったそうです。


配属先はどうやって決まる?

体力テストと健康診断の結果や学力によって配属先が決まります。配属先によって訓練メニューも異なるようです。


訓練

テコン島やクランジなどにある訓練施設で基礎訓練(Basic Military Training:BMT)が行われ、その後配属先に応じた訓練が行われます。BMTの期間はPhysical Employment Statusのスコアによって決まり、スタンダートで9週間、スコアによっては17週間、肥満と認められた人は19週間になるそうです。訓練中は完全に隔離されるわけではなく、土日は家に帰ることができ、携帯の所持も許されているそうです。


兵役終了後

2年の兵役終了後はOperationally-Ready National Serviceman (NSmen)として、10年間または40歳になるまで毎年 Individual Physical Proficiency Testを受けて数週間再徴兵されます。政府から再徴兵の連絡があった際、仕事や海外に在住している、または健康上等の理由で参加できない場合は延期することができます。



いかがでしたか?現在徴兵される人のうち、10%超の人が新規市民権取得者で10%弱の人がPR第2世代。兵役は訓練を通して心身ともに鍛えられる、PRには2年間の兵役後にCitizenshipへの道が開けるなど兵役に就いた方からはメリットも聞かれる一方、2年間の訓練は過酷であることも確かなようです。ご家族でPRの申請をする場合の参考にご活用ください。

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